運送会社経営について

コロナで物流が止まる可能性は0ではない。

現在、東京等で感染拡大により首都ロックの話題が出ているが、そうした場合に物流がどうなるのかを考えてみる。まず、題名にもあるが結論として、物流が止まる可能性は少ながらず存在する。但し可能性としては限りなく低いといっておく。

基本的に物流企業の在り方として、例え自然災害が発生しても、届けてほしい人がいる以上、絶対に荷物を届けるという気概が備わっている。

それは利益の問題も勿論でてくると思うが、配送で人の役に立つこと、感謝されることがこの上のない喜びであるからだ。

普段は感謝されることもないが、こういった時はおそらく大半の人が物流会社に対する、思いを少しだけでも感じることができる。

我々は、プロであるため必死に日本の根っこを支えているのだ。

しかしながら、そうは言っても例外は存在する。

そこで物流企業が止まる状態のパターンを考察していこう。

尚、あくまでも可能性レベルで捉えて頂きたい。

 

物流会社が止まる状態のパターンについて

 

①荷物がない状態

基本的に荷物がないと運ぶことはできません。

今回のケースでは、海外貿易にまつわる荷物を中心に影響を受けていましたが、国内の工場稼働停止の影響を受けて、それにまつわる荷物も徐々に減少しています。

尚、食品などの生活に必要な必需品に関しての影響は限定的です。

しかしながら、今後生活に関わる重大な影響が予想されることとしては、海外からの食品が輸入できないことが考えられます。これは極めて危険な状況であり、食料自給率が低い日本にとって深刻な事態が想像できます。
(食べる物がなくなると言うより、食べる種類が減るという意味で)

結論として、我々物流企業は荷物がないと配送できません。

 

②物理的に運べるルートがない状態

貨物を運ぶルートがなければ当然配送できません。

例えば自然災害では、陸運業者が中心に物資を運んでいました。そして近年ドローンの発達と共に、道路が寸断されていても貨物の配送が可能になりつつあります。

但し、今回の見えない自然災害に対しては対処の仕様がありません。

仮にある地域が感染エリアに指定され、物流に制限が掛かってしまった場合、
当然自由にトラック等も移動できません。

そうなった場合、配送効率を厳しく見積もった場合、通常の5割以下が妥当な所です。
こうした状況下を想定した場合、東京都圏において約3,700万人の人口の物流を網羅するのは、並大抵のことではありません。

当然これに対応するため、物流企業は働く時間を延長してカバーするしかないでしょう。災害における特例措置をするかどうかの判断が必要になります。

 

③燃料がない状態

現在、原油取引の値段は下がり、長期的に見たら燃料安で物流業界に追い風となっていますが、今後供給が減少する可能性があります。

それは、原油をタンカーから海外から運ぶことができても、精製工場(原油から軽油等を精製)及びその関連の人々が一時的に感染する可能性があるからです。

こうなると備蓄ができていても、一時的な供給量の減少から、国内価格のみ上昇することが考えられます。

こういった場合、一般消費者より物流企業を優先するような施策も必要です。なぜなら、物流が止まることは生命維持に関わる重大な局面だからです。

しかしながら、今の政府でここまで、想定できているとは思えないので物流に甚大な影響がでるかもしれません。

 

④運ぶ人がいない状態

これは確率的には相当低いです。しかしながら運ぶ人がいないというより、運んでも受け入れる人がいないという状況だと、どうでしょうか?

若干ニュアンスが変わりましたが、配送する人だけではなく、それを受け入れる体制(倉庫)にも影響が出た場合、物流は止まる可能性があります。

特に感染拡大局面においては、どれだけ荷物を運べる体制があっても、中継ポイントがなければ、消費者までの配送は困難を極めるでしょう。

 

⑤お金が足りない状態

これは単純に運賃が合わないケースです。

いくら災害対応だとしても、物流企業は営利団体です。赤字とわかっていて運ぶことは簡単にはできません。仕方なく配送し続けたとしても限界が来ます。

さらに、現在経営が圧迫されている物流会社が倒産するような事態になった場合、運ぶ企業が少なくなり、物流危機に陥ります。

 

以上の5つのパターンを基本と考えている。もちろんこれ以外の要因も容易に想像がつくが、基本的な要素として捉えてもらいたい。

 

今後、感染拡大で物流が止まってしまう場合

個人的に可能性は限りなく低いと考えらえるが、今回東京において物流が止まるケースとして考えられる要因は、上の例で考えると

①荷物がない状態

②物理的に運ぶことが困難(封鎖状況次第)

に該当します。つまり、通常の自然災害と比べ極端に違うのは、道路は寸断されていないし、電気、水のインフラも通常通りです。それでも物流が止まるのは、荷物がない状態が原因の大半をしめるでしょう。

通常であれば、災害は一瞬で終わり、物流が回復して復興に向かうのが普通です。
ところが今回の場合は、荷物がないため物流が回復しないことが考えられます。

そのため、裏では物流は止まっていないが、表面上は物流が止まっている状態に陥ります。

※現在のマスクが見つからない状態です。裏では物流は正常に機能しています。

このような事態になると、回復には時間が掛かるでしょう。コンビニやスーパーの陳列棚から食料品関係は一瞬消える可能性があります。

※但し、食品に関してはその供給規模の大きさから数日で解消される。最大でも1週間あれば供給が追いついていく。

その理由としては、ここ数年で、国内のストックポイント(倉庫)はどんどん拡充され、備蓄量も増えていることが挙げられます。

1人が半年分の買い占め等をしない限り、荷物が無くなることはあり得ないと考えています。他のロック都市においても、食料が完全になくなり、食料不足ということは聞いたことがありません。

仮に日本国全体を完全に鎖国したとしても、数か月は大丈夫でしょう。

 

最後にコロナに対して政府の対応について

最後に正直に申し上げるが、ここ最近の政府の対応について非常に残念に思っている。日本全体の経済対策に時間が掛かりすぎているからである。

今後感染拡大局面を迎えた時、特定業種ごとに浮上する問題には対応できないであろう。

何度か各省庁に電話をかけたりしたが、全て想定の話はできませんということだった。想定の話ができない以上、まずはことが起きないと話が進まないようだ。

 

そういったことからも、万が一物流が止まる可能性があるとしたら、それは政府の想定外から生まれる可能性が極めて高いことが予想できる。

但し、そういった状況下でも我々物流企業は日本経済を支える屋台骨として頑張っていかければならない。

時々、やるせない気持ちにもなるが、頑張らざる負えない。全ての物流企業で働いている皆様、本当にお疲れ様です。

大変な時期ですが、皆さん頑張りましょう。なぜなら・・・

 

我々は自粛している暇などない。政府どうのこうのじゃなく、物流業者のプライドである。

我々がいる限り、日本の物流が止まることは絶対にない!!

 

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